「土づくり」にこだわるわけ。
土づくりとは、畑の土の中などにいる微生物の力を借りて、土の物理性、化学性、生物性を改善していくことです。
この微生物の力を十分に発揮させるためには、“エサ”となる有機物が必要です。
わたしたちの地域は畜産業も盛んであることから、そこから産出される有機物(主に家畜ふん)を“資源”として捉え、たい肥に作りかえることで有効利用しています。
たい肥づくりと利用方法
STEP 1
家畜ふんを たい肥に作り替えていく際に、水分が多く空気が少ないと腐敗がすすみ、かえって土を“こわす”原因ともなりかねません。 |
STEP 2
そこで、水分を飛ばし空気に触れさせることで、有用な微生物の呼吸に必要な酸素を送る「切り返し」を何度も行います。この時の温度は60℃以上まで上がりますので、雑草の種や、作物栽培に有害な微生物などのリスクは大きく減少します。 |
STEP 3
切返しを繰り返していくと、微生物の力によって、家畜ふんに含まれている肥料分が野菜に使いやすい形にかわっていきます。サラサラで、嫌な臭いもなくなり、土づくりの基本となる「たい肥」の完成です。 |
STEP 4
こうして作った たい肥は、秋に畑に散布して、翌年の栽培に向けてしっかりと土になじませます。たい肥を入れた土は、微生物の力によって通気性や保水性が徐々によくなっていきますので、作物は丈夫な根を張ることができます。しっかりとした根を作ることが、おいしい野菜づくりにつながります。 |